きょうは良い天気です。
囲碁は自分の個性がはっきりと表れるゲームです。
色んな打ち方があるのですが、最も大まかに言えば、実利派と厚み派だと思います。
実利派は、足早く大場に打つような打ち方で、地に辛い打ち方です。厚み派は色々とありますが、大雑把に武宮のように模様を広げるタイプと今村俊也さんのように攻撃に備え手厚く打つタイプがあります。
でも、大体ですが、
初心者の頃は実利派が圧倒的に多く、次に武宮さんのような模様を広げる碁が多いです。
ちなみにigoxは実利派だったです。
でも、初心者から中級者の棋風は本当の棋風ではないのです。
何故なら、囲碁に対して理解が浅いためにそのように打っているだけの可能性が高いのです。
しかも、段々強くなるにつれて、打ち方は手厚くなっていきます。その理由は、厚み=実利という理解が出来てくるだからと思います。
以下のような場面で黒番です。
初心者から中級者の方々は良く手を抜きするのを見かけます。

白△は非常に大きいところです。
厚み派も打ちたいくらい大きいです。
確定地としては10目程度増えていますが、Aの打ちこみや黒Bに対して何も響かないので、すごく大きいのです。
以下のように補強をする手も立派な打ち方です。

白は一見大きな地になりそうに見えないので、弱いうちは中々打てません。
でも、上辺の黒が強くなったことによって、AやBの打ちこみが可能になります。
つまり、AやBの打ちこみがあるということは、黒の地はその分少ないということですし、黒は攻められない分、黒から地を増やすところがなくなったということにもなります。
ただし、白が弱ければ、これらの狙いは返って自分を薄くさせるのでやめた方が良いです。
一つ、気をつけてほしいのは、以下のようには打たないことです。
初心者から中級者は白△も多いと思います。
確かに大きいところですが、ややぬるいです。

◎まとめ
1.自分の石が弱くないということは周辺の相手の薄みを狙うことができる。
2.自分の石が弱くないということは攻められないので、相手の模様が大きくなるのを防ぐことができる。
3.囲碁とは最後に地が多い方が勝つゲームである。
では、また。